手にした本の失望と期待と二つ、ここにあり


 


前回紹介した福岡正信のDVDには、少し失望した。全編インタビューで、期待していた自然農法や農園の映像はほとんどなかった。もちろんインタビューはそれなりに面白いが。ただインタビューだけなら、何もDVDにする必要はないんじゃないか?!と春秋社にかみつきたくなるところだ。
現在読んでいる本は2冊。1冊は『ハンバーガーに殺される』で、アルツハイマー病とBSEが実は同じものじゃないかということを、細かく論証していく。非常に目新しい論点(しかし導き出される結果には意外性が少ない。真実とはそういうものだ)で、読み終わったら書評で取り上げる予定だ。図書館で借りた本だが、近々購入するつもり。もう1冊は『さらば外務省!』という本で、レバノンの全権大使をクビになった天木って人の本。外務省の内部事情を暴露する本かと期待したが(多少は暴露してるが)、グチと悪口を中心としたエッセイ集といった感じの本だった。内容はたわいもないことが多く、高校生が書いたかと思わせるほど、とってもナイーブ! 登場する外務官僚もこれまたひどくナイーブで、お互いに足を引っ張り合ったり派閥を作ったりしている過程が描かれているが、その様子は、なんだか大学の文化系サークルを思わせる。そういう意味で面白いと言えば面白いが、全部読むのは時間のムダのような気がしている。現在半分程度だが、多分残りは読まないだろう。学生のときにある教師から聞いた「本は最後まで読まなくても良いんだよ」という名言を思い出す今日この頃。

投稿日: 月曜日 - 1 月 31, 2005 12:45 午前          


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