お茶漬の味 ★★★


お茶漬の味(1952年・松竹)
監督:小津安二郎
脚本:野田高梧、小津安二郎
撮影:厚田雄春
出演:佐分利信、木暮実千代、津島恵子、鶴田浩二、淡島千景、笠智衆
総合:★★★
意外性:★★☆、映像:★★☆、娯楽性:★★☆、完成度:★★★、訴求力:★★★

夫婦の危機を描いた小津作品。小津作品特有のくすぐりがきわめて少ないため、最後まで見るのに骨が折れる。佐分利信と鶴田浩二が好演。鶴田浩二は、『秋刀魚の味』の吉田輝雄のようなひょうひょうとした男を演じていて、(他の映画での)渋い二枚目の印象とはずいぶんかけ離れている。
悪妻の木暮実千代が豹変してからが一番の見せ場なのであろうが、ちょっとあざとく、しらけてしまった。

投稿日: 木曜日 - 3 月 23, 2006 04:44 午後          


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